ニンテンドースイッチ が中国で販売開始。Steam一強だった海外へのノベルゲーリリースに変化の可能性
概要
本日4月26日に任天堂はプレスリリースを以下のように発表しました
中国での Nintendo Switch の発売について
当社は、テンセント社(中国語名:騰訊控股有限公司; 英語名:Tencent Holdings Limited; 本社:中国広東
省深圳市; 董事會主席兼首席執行官:馬 化騰)と Nintendo Switch の中国での発売に向けて共同で取り組ん
でいることをお知らせします。
https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2019/190426.pdf
これを踏まえて思うこと
2010年代には、Steamを通じて日本製ノベルゲーム海外展開が始まり、『ネコぱら』のような日本製のヒット作が出て海外のノベルゲームファンに作品が届くという喜ばしい出来事がありました。
しかし、Valve社の方針でイラストの傾向によってはノベルゲームが容易にリリースできない、あるいはリリースしても『いえのかぎ』のような取り消しが起こるケースもありました。
また、翻訳の粗悪なノベルゲームを乱発するパブリッシャーも存在し、彼らはノベルゲーム市場には決して良い影響を与えませんでした。
良くも悪くも日本製ノベルゲームの海外展開は大半がSteamを通じて行われました。
<ネコぱら>
<いえのかぎ>
そして、ノベルゲームの購買層に目を向けると、人口の多い中国がsteamでは主な購買層になっていました。
現在ニンテンドースイッチではPCノベルゲームの移植なども行われており、今回のニンテンドースイッチの中国での販売によってSteam以外に中国へのノベルゲームのリリースができる優れたプラットフォームが誕生したように思います。
<PCからスイッチに移植された大図書館の羊飼い -Library Party->
もちろん、Steamと同じ問題が起こる可能性もあり、また中国当局の意向をテンセントも無視できないでしょうからSteamよりもニンテンドースイッチのほうが政治的な事情も絡んでリリースが複雑になる可能性はありますが、Steam以外のプラットフォームができたことは、まずは良いことだと考えています。
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