cedec九州にて、ドラクエVR開発秘話を聞いたりしました
CEDEC+KYUSHUに行ってきました!
浜野さん ドラクエVRプロデューサー
市村さん ドラクエチーフプロデューサー
実際の作品について話をするので、ネタバレがあります。未プレイで楽しみにしている人は注意!
まず、ドラクエVRってどんなの?という方向けに動画がわかりやすいと思うので動画を。
4人でパーティを組んで、NPCキャラのホミリーとともにドラクエの世界へ!
というものなのですが、10キロの装置を背負ってプレイする本格的なものです。筆者も未体験ではありますが。。。
<開発エピソード>
と、こんな感じで開発が始まったようです。プレイ準備中に身長を書く項目があって、身長もリアルに反映されるとかすごく細かなところも作り込んでいる。
・コンセプト
ドラクエの世界を冒険し、バトルをして、パーティと協力するというもの
・本格的な剣戟とは?
手首スナップして切るというのではなく、ズバッと剣を振るうような大上段からの一撃的な大振りなアクションで楽しんでほしいという狙いがある。
・試作機重すぎ問題
反力装置とトランスデューサーで切りごたえはよかった。だが、3キロもある問題。
高校野球の金属バットが900グラムらしいので、大振りするとかなり重い。
そこで3キロから軽量をしまくり、1/3まで軽量。デザインもかなり犠牲になったとか。
・リアルチャンバラなども試作段階で検討してみた
距離感つかめない初心者の方とかもいるだろうし、盛り上がりすぎると対人戦はちょっと危ないかも?
という判断でお蔵入りに。
人類には早すぎるのだ……
ドラクエをVRで体験するということ、それをどう形にするのかという開発の試行錯誤
この思考錯誤は非常に面白い内容でした。どうすれば伝わるのか。どうすれば面白いのか。に真剣に取り組まれたのが感じられました。
・呪文を放つとは何か
ルーンを描くと魔法が放たれる→かっこいいけど、難易度高い。ルーン覚えるの大変。
では、一つの魔方陣が浮かび上がり、魔法陣のなかから呪文選択→発射→魔法陣の中で左下などが選択しづらく、敬遠される場所がある
やることが多いと身体ついてこない→違和感が生まれると、没入できない。
これは、先日参加したどっかん名古屋の基調講演でも触れていた箇所
体感型のVRは通常のゲームよりシンプルでわかりやすさを念頭に置いた開発がいるのかも。
・冒険とは何か
緊張と興奮&ワクワク感→解釈としては危険な体験では?
・VRと通常のゲームの違いは何か
ゲームは共感メディアだけど、VRは主観メディアなのではないか?
たとえば湾岸ミッドナイトだと、これは交通事故になる!と見てわかるところにも全速力で突っ込んでいくけど、鉄骨の上を歩くVRだとVRとわかっていても動けなくなる。
この違いはVRが主観のものだからではないか? 身体はVRとわかっていても反応してしまう。
・ルーラの体験
本当に飛んでもらうにはいかないので、映像だけでの再現になった。
しかし、酔ってしまう。ので、映像のスピードも一定にするのか、最初ゆっくりにするのかとか試行錯誤して、じんわりと動き出して徐々に加速型にした
空調の風も、プレイ中ずっと吹いているのだが、ゲームが進んで山の上など高いところに来たりすると、空調の風で高いところにいると感じるようになったりもする。
途中から堀井雄二さんも壇上に上がられて「テストプレイ中にたいまつに近づくと本当に暖かくて感激した」→実はストーブがあった。などの話も。
五感などで身体が反応すると、頭は本当のことだと信じこむ。
・協力の実感とは?
協力のなかに会話を入れていく。会話があると、初対面の人同士でも協力しあう。
ホイミをかけてくれる僧侶が好感を集めている印象。一種の吊り橋効果かもしれない
と、VRについての開発側からの視点での話が興味深い内容でした。
一度ドラクエVRも体験してみたいと思ったりしました。
<ドラクエVRサイト>
https://vrzone-pic.com/shinjuku/activity/dragonquestvr.html
あとは、ご飯がおいしゅうございました。
来年も是非参加したいと思います。
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