ぜんためお疲れさまでした。
インディーゲームサークルのノナプルナインです!
開発者さん向け、サークルさん向けの、ぜんための簡単なレポートをお届けします。
質問事項などは、ツイッター(@nonuple9)でメンションなどいただければ対応可能です。
【ぜんためとは】
http://zentame.com/index.html
岐阜県・岐阜市で行われたエンターテインメントのお祭り。
何より特徴的なのは、街の一角をひろ~く使って、地域全体を巻き込む振興型のお祭りになっているところです。
有名な長良川の花火大会にタイミングを合わせて開かれたこともあってか、想像していた以上の賑わいとなりました。
岐阜って温泉とか白川郷のイメージしかなかったのですが、実は岐阜市は名古屋から電車でわずか20分。
新幹線で来ても労せずたどり着ける、ビルも立ち並びオシャレなお店もたくさんある上品な都会でした。
その時点でびっくりだよ。
いちサークルからの視点に留まりますが、以下軽~くレポートさせていただきます。
【開催前の準備】
▼対応は少し不慣れな感じも
今回が初めての開催ということもあってか、対応は割とまったりだった印象です。
直前になってマニュアルが送られてきたりとか。
前日準備がOKの旨が、ギリギリ直前になって報告されたりとか。
確認事項が電話で来たという体験も、インディーイベント参加歴の中では初めてでした。
ただ、インディーゲームイベントではまったり対応はよくある(!?)ので、こちらも慣れっこだったところはあります。
(これが初イベントって方は少し戸惑ったかも?)
運営さんに希望があるとすれば、インディーコーナーの出展サークル紹介(http://zentame.com/news/vr_indie/)から、各サークルのサイトに飛べる作りが欲しかったなーという点でしょうか。
▼真心重点&すっごく助かる郵送関連の充実!
もちろん良かった点もたくさんあって、例えば不明点の質問などにはすばやく対応してくださいました。
こういうあたり、「イベント自体は初なのもあって慣れてないけど、そのぶん親切さや丁寧さでしっかりカバーするからね!」という真心みたいなものを感じて、個人的にはすごく好感度高かったです。
それから忘れてはならないのが、郵送関連の充実。時間指定で送れば現地への直接郵送搬入OK、帰りも現地から自宅へ直接郵送可能。地方のイベントで、参加者は重い荷物との戦いを強いられるということをしっかり把握してのコレには、本当に救われました。
【前日設営】
▼え? 前日に準備していいの!?
本当にギリギリ直前になって、前日準備がOKの旨が告知されました。
ノナプルナインはたまたま前日の夕刻入りを予定していたのでこれに乗れてラッキーでしたが、当然ホテルなどの予約を済ませている状態での直前告知はなかなか衝撃でした。
まあ、会場との折り合いなどもいろいろあるからね、しょうがないね。
主催の皆さんはとっても親切かつフレンドリーで、テーブルちょっと傾けてもいいですか、なんていう思いつきもスパッと許可していただけたり、感謝の限りです。
ルールに縛られず(ルールがないんじゃねというツッコミは野暮だぜ)、その場での良し悪しを柔軟に考えて対応してくれるスタンスはいいゾ~。
【当日】
▼会場はどんなとこ?
会場は、大きめの商店街の一角の映画館から、階段を下りた地下スペースでした。階段は大きくて幅広く明るいし、入口も割と目立ちます。
何より、クーラーが効いていて涼しいのが良かった……。
インディーコーナーのすぐ隣が刀剣乱舞カフェだった、というのは後で知ったのですが、そのおかげもあってか「地下だから集客に不利」という感覚はまったくなかったです。
▼賑わいすごい ほんとすごい
そして、思っていたよりずっと人が多い!
お客さんのひとりは「岐阜でイベントなんてないから、みんな娯楽に飢えてるんですよ」なんて言ってましたが、自虐ネタなのかマジなのか判断に苦しむ……。
スペース前には、コミケのちょっと一段落したぐらいの人通りがずっとありました。2時をまわったくらいから少しずつ落ち着いてきて、あとはだんだんまったりムードに、という流れは、どのイベントでも共通ですね。
会場直後から全開でにぎわうという点は、他のイベントにはない特徴だったように思います。遅刻はチャンスロスやで!
ただ、会場内をぐるぐる回る人というのもかなりいるようだったので、人通りがそのまま素直にぜんぶ来客数なのか、と言われると違ったのかもしれません。
▼客層など
当然にして、インディーゲームに興味ある人というのがメインだったのは確かです。
ただ、他のイベントよりも、家族連れや女性の比率が高かった印象。
浴衣姿の人もけっこういました。おそらくこれは、花火のついでに立ち寄った人でしょうね。
刀剣乱舞カフェ効果か、とくに2日目の日曜日は女性が多かった気がします。
インディーゲームの情報には自分から手を伸ばさないようなコミュニティの方にも、いくらかアプローチできた実感がありました。
うちのブースの隣のアプリの方も、家族連れや子供に大人気で終始にぎわっていました。ノナプルナインは子供をガン無視したタイトルなので、とてもまぶしい……!
▼物販・試遊
まず、今年5月の東京インディーフェスやメガビットコンベンションとの比較を。
これらは、ユーザーさんの中では「ゲームを買うイベント」ではなく、情報を仕入れ、触れて回るイベントという位置づけなのだと思います。体感では、試遊は常に埋まるものの物販はあまり出ず、という印象。
逆にコミケは「即売会」であり「お祭り」なので、参加者のお財布のヒモもユルユル、多少お高いものでもとにかくバンバン出ていくという感じです。
事前の想像では、今回のぜんためは前者に属し、物販はほとんど動かないだろうな、と考えていました。
ところがどっこい。
もちろんコミケの回転数には遠く及ばないですが、東京IF2日間にメガビット1日を足したよりも多く売れてしまいました(あくまでも当社比)。
試遊のほうもほとんど埋まっていた感じです。
「即売会」ではないけど「お祭り」ではある、という感じなのかな。
【ざっくり所感】
▼成功と言ってよいのでは!
環境は良かったし、お客さんも数が多いだけでなく、個々の方の食いつきもけっこう良かった気がします。
ライト層/ヘビー層が両方来てくれるので、ゲームの傾向を問わずチャンスがありそうなイベントでした。
また、主催の日本一ソフトウェアさん的にはパブリッシングの青田刈りを狙ってもいるのでしょうし、サークル側にとっては大ウェルカムですよね。
縁日感覚のお客さんも多いので、物販をしないのはもったいないかもしれません。
アプリ系はくわしくないんでアレですが、その場でスマホで落としての購入をサクッと勧めるような仕組みとかないんですかね?
充実した郵送搬入を活かせばテレビなどの大型機材も持ち込みやすいですし、前日設営が可能だったので凝った装飾も行けます。
東京・大阪(京都)の大型イベントの間に挟まってスルーしてしまいがちな中部圏、今後もぜんためが盛り上がるなら、年次のイベントローテーションに組み込む価値はあるのではないでしょうか。
▼その他
海外の方はまったくいません。ワールドへの訴求は捨てましょう。
また、今回は特別にいろいろタイミングや事情が良かったのでは、と思える点もいくつか。
とくに、花火大会と刀剣乱舞カフェの集客への便乗は大きかったと思います。
次回以降もこうした集客要素を確保できるのか、または単体で盛り上げるための秘策を打てるのかといった部分は、しっかり見て判断していくのが賢いかもしれません。
なーんて言いつつも、岐阜にとってもいいイメージができたイベントになりました。駅前しか見てないですが。
以上です。長文にお付き合いいただきありがとうございました~。
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